〜君を砕いて僕はその中に埋もれよう


僕が暗闇の中で見下ろしているのは、

もう二度と動くことのない愛しい人。

君は昔の姿なんて残してなくて、

僕は乾いた笑いを浮かべるばかり。

こんな真っ暗な狭い場所で、

君は小さく白く輝くだけで、

もう二度と僕には微笑みかけてはくれないんだね。

そんな簡単にことに気付くまで、

僕はどれだけの時間を必要としただろう。

ねぇ、このまま離れてしまいたくないよ。

僕は一人じゃ生きてはいけないんだよ。

ねぇ、どうか僕を一人にしないで。

・・・・・・。

あぁ・・・、そうか。

これでいいんだね。

白く小さくなった君へと手を伸ばし、

そっとバラバラにしてしまおう。

そうだよ、これでいいんだ。

君を砕いて僕はその中に埋もれよう。

これで僕は、もう二度と君と離れることはないんだよね。