〜君の隣をあけわたして僕は流れる


いつの頃からだろう。

君が僕を通して、違う誰かを見るようになったのは。

「愛してるわ。誰よりも愛してるからね?」

「うん、分かってるよ。」

繰り返される君からの愛の言葉。

それは、誰に向けての確認なの?

きっと、僕に対してじゃないんだね。

君の想い人は、今、どこにいるんだろうね?

君のことは愛してるよ。

だから僕は、君から離れることにするよ。

君の隣はもう、ぼくの居場所ではないから。

だから、君の隣をあけわたして僕は流れる。

どこまでもどこまで・・。

君から僕が見えなくなる場所まで流れていくよ。

ねぇ、どうかお幸せに。